今回は、前回お話ししたショルダーの続き、パート2になります。
内容を以下まとめてみました。
・パリのお客様はショルダーラインにこだわる、肩が美しくないと絶対にダメ、それが絶対的なルールとなります。
今回お話しするのはフレンチショルダー、その中でも”コンケーブショルダー”に焦点を当ててお話しします。
・コンケーブ=弓なりは肩の中心部がぐっとへこんで、肩先に向かって上に上がるのがコンケーブショルダーですが既成服:プレタポルテ(Prêt-a-porter)におけるコンケーブと、タイユールのコンケーブの作り方は、実は全く違います。
・パリのタイユールのお話になりますので、歴史的にみたパリのタイユールの流れについてのお話し。
・フランスNO.1と言われた”フランチェスコスマルト”と彼が修行したカンプスについて。
・ムッシュウスマルトが作るコンケーブショルダーの作り方は、肩パッドを形作って作るプレタポルテとは一線を画すものであります。その作り方は、既存のイタリアンショルダー、ブリティッショルダーと比べてどう違うのか?
以下にまとめてみました。
その違いとは
1、カッティング
2、縫い方(Batir:しつけ縫いの仕方)
3、縫い方(本縫いの仕方)
4、アイロン処理
5、手縫いで仕上がる肩のフィニッシュの仕方
となり、これは作り手であるテーラーがみたら、肩作りの全ての工程が違うということがわかるでしょう。
パリの縫い方はイタリアやイギリスと違う、と言えますが、もっと具体的に言うならばそれは、ムッシュウスマルトの仕立て方法が他のメゾンと違うと言えます。
今回は、そのフランチェスコスマルトがフランス中の”全てのタイユール”たちから”天才カッター”と称賛された理由についてお話しをして、ショルダーのお話を終えたいと思います。
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